AGA(男性型脱毛症)とは

AGA(Androgenetic Alopecia)とは、男性の脱毛症の一種です。

毛髪が抜け落ちる症状を特徴とし、男性ホルモンの働きによって引き起こされると考えられています。

この記事にたどり着いた方は、ご自身やパートナーさんの毛髪についてお悩みかと思いますが、AGA(男性型脱毛症)は原因解明が進み、治療できる可能性が高くなってきています。

悲観しすぎず、根拠のある情報に目を通し、今できることから対策していきましょう!

AGA(男性型脱毛症)の特徴

公益社団法人 日本皮膚科学会の文献を引用して、AGA(男性型脱毛症)の定義や特徴をご紹介します。

男性型脱毛症とは、毛周期を繰り返す過程で成長期が短くなり、休止期にとどまる毛包が多くなることを病態の基盤とし、臨床的には前頭部や頭頂部の頭髪が、軟毛化して細く短くなり、最終的には頭髪が皮表に現れなくなる現象である。

この病態は男女を問わず同一で有り、休止期脱毛と異なり、パターン化した脱毛が特徴である。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版/日本皮膚科学会ガイドライン

この文章だけ読むと難しいですね… 簡単にまとめると、AGAは成人男性が発症する脱毛症で、おでこの生え際や頭頂部(またはその両方)において、徐々に薄毛・抜け毛が進行するのが特徴です。

AGA(男性型脱毛症)の進行パターン

AGA(男性型脱毛症)の進行パターンは下図の通りに分類されます。

場所ごとに頭頂部・生え際・前頭部の3つに大別され、それぞれの進行具合に応じてⅠ型からⅦ型までに分類されます。

この図に関しては、現在の症状がどの段階なのか、放置するとどのように進行するのか、を見極める程度の理解で大丈夫です。

ハミルトン・ノーウッド分類

参考までに、それぞれのパターンの解説をまとめます。

Ⅰ型AGAの初期症状で、生え際が少し後退しているものの、見た目にほぼ変化がない
Ⅱ型Ⅰ型よりも生え際の薄毛が進行し、見た目に変化が現れ始める
Ⅱ型 vertexⅡ型に加え、頭頂部の薄毛がO型に進行し始める
Ⅱa型Ⅱ型に加え、前頭部の薄毛が進行し始める
Ⅲ型生え際の薄毛が進行してM字になり、髪のボリュームが全体的に減少している
Ⅲ型 vertexⅢ型に加え、更に頭頂部の薄毛がO型に進行し、頭皮の露出が目立ち始める
Ⅲa型生え際の薄毛が進行してM字になり、髪のボリュームが全体的に減少している
Ⅲ型 vertexⅢ型に加え、更に頭頂部の薄毛がO型に進行して頭皮の露出が目立ち始める
Ⅳ型生え際が後退し、頭頂部がO型に薄くなっている
Ⅳa型Ⅲa型より更に前頭部の薄毛が進行し、M字の中心部分も薄くなっている
Ⅴ型生え際の後退がより進行し、頭頂部の頭皮が完全に露出し始める
Ⅴa型Ⅳa型より更に前頭部の薄毛が進行し、頭頂部の髪の毛も薄くなり始める
Ⅵ型生え際から頭頂部にかけて完全に頭皮が露出する
Ⅶ型頭頂部から後ろまで薄毛が進行し、頭皮が露出する

日本人男性の約30%はAGAを発症している

日本人男性の場合には20歳代後半から30歳代にかけて著明となり、徐々に進行して40歳代以後に完成される。

25年前の本邦における男性型脱毛症の統計から、日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約30%と報告されている。

この発症頻度は現在もほぼ同程度であり、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50
代以降で40数%と年齢とともに高くなる。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版/日本皮膚科学会ガイドライン

安心してください、みんな悩んでますよ!

AGA(男性型脱毛症)は、今では原因解明が進み、治療できる可能性が高くなってきています。

悲観しすぎず、